A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
☆  ☆  ☆



 目の前の海岸、広い砂浜の真ん中あたりに、アヤカシは腕組みをして立っていた。


「やはり、戦わねばならぬか」


 静かな声音で、アヤカシは言う。


「仕掛けたのはそっちだろ」


 既に実体化を解き、諒はその右手に光剣を浮かび上がらせている。
 その隣で、悠もアヤカシ本来の姿に戻っていた。


「今のお前達を消す事は、私にとっては赤子の手を捻るよりも簡単な事だ」


 そう言われても、悠と諒の気迫は変わらない。


「一応、聞くけど」


 悠は言った。
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