A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】

「お前たちの“本体”の記憶だ」


 悠も諒も一瞬、アヤカシの言葉の意味が分からない。
 最大に警戒しつつ、悠と諒はちらりと顔を見合わせた。
 アヤカシは続ける。


「元々は一つの存在だったお前を打ち砕いたのは私だ。覚えていないのか?」


 2人の表情が、険しくなる。


「先のお前との戦いで、私の最後の一撃を受けた時…お前は、自分の身を守る為に2つの人格に分裂して、人間の世界に逃げたのだ。それがお前たちだ」


 悠と諒は、思い出した。
 いや、思い出したと言うよりは、このアヤカシの言葉を理解したと言った方が正しい。
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