A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 美樹が自分の意思でこれだけの能力を使えるとは考えにくかった。
 だが、美樹の身体を包み込むような微かな気配を、悠は感じていた。
 夜の暗闇の中、ほのかに光って見えるのは・・・美樹が首に掛けている桜貝のペンダントだ。
 美樹の母親が、その能力の使い方をサポートしているのだと、悠は理解した。
 だが、悠は眉をひそめる。


(ダメなんだ、それじゃ・・・!)


 この声が、美樹の母親に届くように。
 悠は必死で、心の中で繰り返す。
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