A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「ダメだ! 美樹ちゃん!!」


 美樹の意思を悟った悠が叫ぶ。


「ごめんね悠くん・・・みんなを守る方法・・・これしか思い付かなかった」


 悠を振り返り、美樹は悲しそうな笑顔を浮かべる。


「そうか」


 アヤカシは、美樹に手を差し出した。
 美樹が一歩前に進むと、その身体が引き寄せられるように宙に浮く。


「美樹ちゃん!!」
「美樹!!」


 何とかしようとするが、思うように身体が動かない。
 美樹は振り返らずに。
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