A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「・・・・・・」


 アヤカシは驚いたように目を見開いた。
 彩の身体が、見えない何かに守られている。
 お互いの放った衝撃波は、あらぬ方向に逸れていく。
 ふと、アヤカシは彩の胸ポケットから見えるかんざしに視線を向けた。


「対のものか・・・知恵を貸した者がいるのだな。今お前を守っているのは、そのかんざしか」


 納得したように、アヤカシは言った。


「色々な想いが詰まってるんだよ」


 彩は再び身構える。


「そしてあたしには、その想いに応えられるだけの力があるんでね!」


 言いながら跳躍すると、彩は衝撃波と共に身体ごとぶつかっていく。
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