A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 だが、彩は迷う。
 この攻撃の対象は、どっちだ?
 自分を狙っているのなら、美樹から反対へ。
 だが、もし美樹が狙われたら。
 その一瞬の迷いが、彩の動きを止めた。


「どんな事もする、だと?」


 アヤカシは言う。
 美樹の意識はまだ戻らない。
 持てる力を最大限に使い、防御壁を作りながら、彩は美樹の元へ跳躍した。


「自分ではない存在の為に・・・自分の命を落とすというのか」


 赤い光が、まばゆいばかりに輝く。
 彩は、アヤカシと美樹の間に身を投げた。
 両手を広げ、赤い光を真っ直ぐに見つめて。
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