A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 その空間の更に外側は、まるで何かにえぐり取られたかのように砂が吹き飛ばされている。
 美樹が作り出す結界が、彩を守ってくれたのだ。


「美樹・・・まさか、自分で力をコントロールしてるの?」


 真っ先に、それが気になった。
 爆風の名残に舞い上がる長い髪の毛を押さえながら、美樹は微かに笑みを浮かべ。


「分からない・・・だけど、教えてくれたの」


 美樹はそう言って、ペンダントを手の平に乗せる。
< 356 / 416 >

この作品をシェア

pagetop