A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「お前には永久に理解出来ないだろうな」


 彩は言った。
 中空に浮かび、腕組みをしながらこっちを見下ろしているアヤカシの眉が、ピクリと動いた。


「自分じゃない誰かの大切さを」
「笑わせるな」


 アヤカシは冷たく言い放つ。


「少しばかり命が延びただけの事。お前達の存在が消えるという結末に、変わりはない」


 再び、アヤカシは気を集中した。


「言った筈よ。わたし達は、やられる気なんてないって」


 美樹の身体から、気が湧き上がる。
 その隣で彩は、アヤカシの動向に集中する。
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