A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 さっきの攻撃から比べると、アヤカシの気が集約される時間が短い。
 彩は口元を少しだけ引き上げて跳躍する。
 これだけ立て続けに攻撃を繰り返しているのに、彩のパワーはまだ落ちていない。
 それどころか、美樹の意識が戻ってから、近くにいるだけで身体全体に力がみなぎってくるようだ。


「どうしたんだよ」


 空中にいるアヤカシに飛びかかりながら、彩は言う。


「さっきよりも規模が小さいな。もしかして」


 言いながら、こっちも握り締めた右手の拳に気を集中させる。
 それを見上げる美樹。
 彩は、アヤカシの周りに細く青い光がゆらゆらとまとわり付いているのが分かった。
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