A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「ごめん、知ってたのに・・・言わなかった」


 俯いて、もう一度美樹は謝る。


「・・・諒に聞いたんだ」


 静かに、彩は言った。


「向こうに帰ったら、何をしてるのかって。そしたらさ、あいつら向こうに帰った時の記憶、ないんだって」


 少し離れた場所で、リュウとアヤカシの戦闘が続いている。
 リュウはこちらに被害が及ばないように、戦闘の場を海の方へ少しずつ動かしている。
 だが遠ざかってもなお、爆風の余波が彩と美樹の髪の毛を巻き上げた。
 そっちにも注意を払いつつ、彩は美樹に話し掛ける。
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