A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「美樹」


 不意に、彩は美樹の肩に手を置いて。
 顔を上げると、すぐそこに彩の顔があった。


「勘違いしてる?」
「え?」


 いきなりこう聞かれて、美樹は彩を見つめ返した。


「美樹がここに戻って来た。それが、あたしにとって今一番大事な事なんだ」


 美樹は思わず、口元に手を当てた。
 泣きそうになるのを、必死にこらえて。


『彩を・・・守ってくれないか、美樹』
『俺も同じ気持ちだよ、美樹ちゃん』


 悠と諒のそんな言葉が、美樹の頭に浮かんでいた。
 彩は優しい微笑みを、美樹に向ける。
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