A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 彩は思い切り後ろに跳びすさり、その攻撃をかわして。
 アヤカシが攻撃を繰り出した一瞬のその隙には、リュウがアヤカシの更に上空から衝撃波を繰り出していた。
 避けられず、アヤカシはそのまま、砂浜に叩き付けられていた。


「やったっ!」


 衝撃波の余波に半ば吹き飛ばされるようにバランスを崩して着地しながら、彩は叫ぶ。


「なんか俺・・・あいつらの苦労が分かる気がする・・・」


 彩の隣に着地しながら、リュウはボソッと呟いた。


「お前さ」


 そんなリュウに、彩は声を掛け。


「悠と諒のこっちでの記憶って、あるのかよ」
「・・・そうだな」


 リュウは一瞬だけ、考えるような仕草を見せた。
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