A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
出来る事なら、何とかしてやりたい。
だが、まだ分からない。
アヤカシの世界と、この世界を行き来する事が出来るパワースポットがこの場所なのだ。
ここに美樹がいる事で、ある程度その制御をする事が出来る。
今、知っているのはこの程度だ。
だけど、美樹にはこの事がとても大事な気がした。
「ねぇ、教えて」
誰にともなく、美樹は呟く。
低級なアヤカシ達の数はどんどん増え続け、男の子も、もう美樹を守るのも限界に近い。
向こう側では、リュウがアヤカシと戦っている。
その傍らで、リュウから離れずに彩が。
(どうしてだろう・・・)
嵐は全く収まる気配を見せず、少し足を踏ん張っていないと真っ直ぐに立っていられないくらいだった。
海は荒れていて、波も高い。
空気も水もうねり、この海岸一帯が自然のエネルギーで満ち溢れているようだった。
風に煽られて舞い上がる長い髪の毛も気にせずに、美樹はそんな光景を見つめていた。
不思議と、心は静かで。
目の前の光景は穏やかではないけれど、美樹はそれを、何処か別の世界から眺めているような感覚で見ていた。
“もう諦めるのだな。最早お前の力は限界だ”
ふと、こんな声が聞こえた。
だが、まだ分からない。
アヤカシの世界と、この世界を行き来する事が出来るパワースポットがこの場所なのだ。
ここに美樹がいる事で、ある程度その制御をする事が出来る。
今、知っているのはこの程度だ。
だけど、美樹にはこの事がとても大事な気がした。
「ねぇ、教えて」
誰にともなく、美樹は呟く。
低級なアヤカシ達の数はどんどん増え続け、男の子も、もう美樹を守るのも限界に近い。
向こう側では、リュウがアヤカシと戦っている。
その傍らで、リュウから離れずに彩が。
(どうしてだろう・・・)
嵐は全く収まる気配を見せず、少し足を踏ん張っていないと真っ直ぐに立っていられないくらいだった。
海は荒れていて、波も高い。
空気も水もうねり、この海岸一帯が自然のエネルギーで満ち溢れているようだった。
風に煽られて舞い上がる長い髪の毛も気にせずに、美樹はそんな光景を見つめていた。
不思議と、心は静かで。
目の前の光景は穏やかではないけれど、美樹はそれを、何処か別の世界から眺めているような感覚で見ていた。
“もう諦めるのだな。最早お前の力は限界だ”
ふと、こんな声が聞こえた。