A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】





「んもー!! 何だってんだよ!!」


 喫茶店『free-time』に群がるように集まってくるアヤカシの群れ。
 それは後から後から集まって来ていて、もうすっかり日が暮れた辺りの空を、更に深い漆黒の闇のように包み込んでいた。


「どういう事なんだ、諒!?」


 数が多すぎる。
 取り敢えず自分達を襲ってくるアヤカシを撃退しながら、彩は諒に聞いた。


「美樹に影響が出てるんだよ」


 光剣を握り締め、諒は答える。
 彩は舌打ちして、右手のひらに気を集中させた。


「どんなに偉いんだか知らないけどさぁ・・・」


 手の中の光は、だんだん大きくなっていく。
 彩は、気が最大に集約されたタイミングを見計らって、一気にそれを解き放つ。


「ムカつくんだよっ!!」


 ごおっ、という地鳴りのような音とともに、彩の放った衝撃波は、アヤカシ達を消し去った。
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