A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
美樹にもはっきりと感じられるくらい、リュウの身体から凄まじい気が湧き出ている。
「リュウくん!」
だがそれは、その身を直に削っているような気がして、美樹は叫ぶ。
アヤカシ同士の戦いは、そのパワーをどれだけ削ぎ落とすか。
実体化を解いただけで、リュウのパワーがどんどん消耗されていくのが分かった。
だがそれでも、道を再び開ける事は出来ない。
そんな事をしたらまた、元の木阿弥だ。
ペンダントを握り締めたまま固唾をのんでそれを見守る美樹の元に、彩が降り立った。
「美樹」
真っ直ぐにリュウとアヤカシを見つめながら、彩は美樹に呼び掛ける。
美樹はゆっくりと、彩の方を見た。
「何があってもあんたはこの状態を維持する。いいね?」
「・・・うん」
心配そうにうなづく美樹。
彩は美樹を安心させるように、少し笑って。
「今ので雑魚が半分減ったよ。これで少しは動きやすくなる。心配すんな、一気に片付けるからさ」
だが、その口調からほんの少しだけ彩が緊張しているのを、美樹は感じた。
あのアヤカシの力は、まだまだ残っている。
リュウの力がアヤカシと互角だとしても、こっちが本調子じゃない分、不利になる。
「無駄な事を」
実体化を解いたリュウを一瞥して、アヤカシは言った。
「リュウくん!」
だがそれは、その身を直に削っているような気がして、美樹は叫ぶ。
アヤカシ同士の戦いは、そのパワーをどれだけ削ぎ落とすか。
実体化を解いただけで、リュウのパワーがどんどん消耗されていくのが分かった。
だがそれでも、道を再び開ける事は出来ない。
そんな事をしたらまた、元の木阿弥だ。
ペンダントを握り締めたまま固唾をのんでそれを見守る美樹の元に、彩が降り立った。
「美樹」
真っ直ぐにリュウとアヤカシを見つめながら、彩は美樹に呼び掛ける。
美樹はゆっくりと、彩の方を見た。
「何があってもあんたはこの状態を維持する。いいね?」
「・・・うん」
心配そうにうなづく美樹。
彩は美樹を安心させるように、少し笑って。
「今ので雑魚が半分減ったよ。これで少しは動きやすくなる。心配すんな、一気に片付けるからさ」
だが、その口調からほんの少しだけ彩が緊張しているのを、美樹は感じた。
あのアヤカシの力は、まだまだ残っている。
リュウの力がアヤカシと互角だとしても、こっちが本調子じゃない分、不利になる。
「無駄な事を」
実体化を解いたリュウを一瞥して、アヤカシは言った。