A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「守ってやるよ。例え俺が、本当に消えてもな」


 リュウの呟きと同時に、この空間に渦巻く力が、一際大きく、渦を巻くようにしてうねる。
 美樹と彩。
 そして、悠と諒。
 四人が一緒なら、どこまでも、強くなれる。
 アヤカシの顔が、驚愕と苦痛に歪んだ。


「馬鹿な・・・!」


 力の差は歴然としていたはず。
 それなのに。
 リュウの放った衝撃波は、アヤカシの攻撃を跳ね除ける勢いで迫る。


「有り得ん・・・! この私が・・・!!」


 見開いたアヤカシの目に映ったのは。
 リュウの後ろに立つ、二人のアヤカシ。


「お前達・・・!!」


 リュウが復活し、消えたはずの存在が何故。
 いや、その答えは・・・大体見当が付く。
 本来なら有り得ないこの現象を引き起こす、この力。
 この連中は、大切な存在を守る為なら、どんな事態をも起こしうるのだ。
 世界の理を、無視してまで。


「やはりお前達は、この世界を歪ませるのだな・・・ならば尚更、野放しにする訳には行かぬ!!」


 アヤカシは、渾身の力を開放する。
 その直後、一際大きな爆発のような力のうねりが起きた。
 それは、この一帯に在る全ての存在を、一瞬にして消し去った――。
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