A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
エンディング
【エンディング】
今日もいつもの、夕方の女子高生ラッシュの時間帯に差し掛かっていた。
あの戦いから一週間が経つが、いつもの日常は何も変わらなかった。
ただ、ここにいる筈の悠と諒が、どこにもいないだけで。
てんてこ舞いになりながらも、彩は隙を見てはカウンターに座っている友香と談笑を交わしている。
ここにいる女子高生の殆どが、彩に熱い視線を送っているのが分かる。
「もしかしてさ・・・悠と諒のファンクラブのメンバーまで、あたしのファンクラブにまわったんじゃないだろうな?」
誰にともなくボソッと呟く彩に、美樹は苦笑する。
「有り得なくはないわね。いいじゃない、彩。モテモテで」
「勘弁してくれよ・・・」
どういう効果が働いたのか、悠と諒の話題に、誰も触れることはなかった。
まぁ、二人の事を問い詰められるよりはいい。
だから彩も美樹も、敢えて放っておくことにしていた。
ただ友香は、何かを感じているようだった。
「ねぇねぇ彩姉、なんかこの店、寂しくなった気がしない?」
「そうか?」
とぼけて答える彩に、友香は首を傾げて。
「あ、それよりもさ、彩姉のファンクラブ会員数が、三百人超えたんだよ。すごいでしょ?」
「そりゃどうも・・・つか、何でそんな事になってるんだよ?」
「学園祭の時のあたしのライブで、彩姉がすっごいアトラクションしたじゃない? あれで一気にファンが増えたのよねー」
ゲッ、と彩は頭を抱えた。
確かにあの時、三階の窓から飛び降りるというスタントをやってのけたが。
「それか・・・」
「何でそんなことしたの、彩姉?」
そう聞きながらも、友香はまた、首を傾げている。
「何かを忘れてるような気がするのよねー。なんだろ?」
「若いのに物忘れが激しいんだな、友香は」
「あ、それひどーい!」
そう言って笑いながらも、彩はふと、窓の外を見つめた。
美樹も、少しだけ寂しそうな表情を浮かべながら、黙々と仕事をこなしている。
今日もいつもの、夕方の女子高生ラッシュの時間帯に差し掛かっていた。
あの戦いから一週間が経つが、いつもの日常は何も変わらなかった。
ただ、ここにいる筈の悠と諒が、どこにもいないだけで。
てんてこ舞いになりながらも、彩は隙を見てはカウンターに座っている友香と談笑を交わしている。
ここにいる女子高生の殆どが、彩に熱い視線を送っているのが分かる。
「もしかしてさ・・・悠と諒のファンクラブのメンバーまで、あたしのファンクラブにまわったんじゃないだろうな?」
誰にともなくボソッと呟く彩に、美樹は苦笑する。
「有り得なくはないわね。いいじゃない、彩。モテモテで」
「勘弁してくれよ・・・」
どういう効果が働いたのか、悠と諒の話題に、誰も触れることはなかった。
まぁ、二人の事を問い詰められるよりはいい。
だから彩も美樹も、敢えて放っておくことにしていた。
ただ友香は、何かを感じているようだった。
「ねぇねぇ彩姉、なんかこの店、寂しくなった気がしない?」
「そうか?」
とぼけて答える彩に、友香は首を傾げて。
「あ、それよりもさ、彩姉のファンクラブ会員数が、三百人超えたんだよ。すごいでしょ?」
「そりゃどうも・・・つか、何でそんな事になってるんだよ?」
「学園祭の時のあたしのライブで、彩姉がすっごいアトラクションしたじゃない? あれで一気にファンが増えたのよねー」
ゲッ、と彩は頭を抱えた。
確かにあの時、三階の窓から飛び降りるというスタントをやってのけたが。
「それか・・・」
「何でそんなことしたの、彩姉?」
そう聞きながらも、友香はまた、首を傾げている。
「何かを忘れてるような気がするのよねー。なんだろ?」
「若いのに物忘れが激しいんだな、友香は」
「あ、それひどーい!」
そう言って笑いながらも、彩はふと、窓の外を見つめた。
美樹も、少しだけ寂しそうな表情を浮かべながら、黙々と仕事をこなしている。