A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「諒!」


 ある程度集まったところで、諒は一気に衝撃波を放った。


「やったっ!!」
「つかお前・・・相当息切れしてるじゃねぇか」
「これだけ動けば誰だって疲れるよ」


 アヤカシ達が消え去り、少しだけ開けた夜空を見上げて、彩は言った。


「悠、大丈夫かなぁ・・・」
「今のところ、な。だが事態は変わらねェ」
「その“事態”ってのもよく理解出来てないんだよね、あたし。ただ、分かるのは・・・」


 彩は少し前から、異様な気配を察していた。
 唯一、彩にも簡単に分かる気配。
 この海岸の空間一帯に、殺気が溢れ出ている。
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