A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「後でよぉく説明してもらうからね」


 低級なアヤカシの群れの中心に現れたその存在を、彩は睨み付けた。
 諒の右手には、光剣が握られたままだ。
 明らかに人の形をしたそれは、静かにこっちを見据えていた。
 今までの雑魚とは違う。
 しかも、それが放つ殺気は、ビリビリと彩の皮膚に突き刺さるような感覚。


「行けるか、彩?」
「行かなきゃどうしようもないだろ。しかもアイツ、ウチの店、狙ってる」
「そうだな。だが今は悠が動けねェ。それだけは、頭にちゃんと入れておけよ」
「分かってる」


 スッ・・・と、アヤカシがその手を動かした。
 瞬間、諒と彩は反対方向に飛び退いて。
 凄まじい衝撃波が、2人の間を掠めた。
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