A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「我のこの殺気は、あの人間に向けている。あの人間は、むしろこの世界には存在してはならぬ」
「そんな事はねェよ。人間はな、いるだけで価値があるんだ」
「笑わせるな」


 そう言った次の瞬間、諒の身体が弾き飛ばされた。


「諒!!」
「来るな、彩!」


 すぐさま諒は体勢を立て直し、こっちに来ようとした彩を制する。
 彩も、群がるアヤカシ達に行く手を阻まれて、動く事が出来ない。


「笑いたきゃ笑え。だがな、ずっと昔からそうやって戦ってきたんだよ、俺達はな」


 言いながら、諒は再び光剣を構えた。


「同族の争い・・・愚かだな」


 アヤカシは言った。
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