A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 諒は眉をひそめる。
 これは間違いなく、自分達と同じアヤカシ。
 なのに何故、こんな言い回しをするんだろう。


「誰だ・・・テメェ」
「名前などない・・・だが」


 諒が動くのと、アヤカシが衝撃波を放つのは同時だった。
 その動きに彩が気付いた時には、遅かった。
 アヤカシが放った衝撃波は、諒に直撃する。


「我の狙いは、あの人間・・・あれは、どちらの世界も歪ませる」


 倒れている諒に視線を送り、アヤカシは呟いた。
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