A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 彩はアヤカシを睨み付ける。
 かといって諒を抱えて逃げようとすれば、相手が攻撃を仕掛けるスピードよりも遅くなる。
 どっちにしろ、避ける事も逃げる事も出来ない。
 それなら。


「あたしが相手してやるよ!」


 彩は、再びこっちから攻撃を仕掛けた。
 アヤカシは表情ひとつ変えずに、彩が繰り出した渾身の衝撃波を軽く受け止め、握り潰す。
 彩はそれでも、アヤカシに直接飛びかかった。
 普通では考えられない速さ。
 だがアヤカシは、次の瞬間、彩の首を掴む。
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