A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「悠くん・・・」
「良かった、美樹ちゃん」


 美樹の意識が戻った事で、悠はアヤカシの攻撃が届く直前、間一髪で自分達の周りだけに防御壁を復活させた。
 こっちに襲いかかろうとしていたアヤカシは、その力に弾き飛ばされる。
 目覚めた美樹は、この状況をすぐに理解する事が出来ない。


「悠くん、これは・・・」


 友香を抱きかかえながら、美樹は聞いた。


「もう大丈夫。後は俺達が片付けるから」


 そう言って、悠は立ち上がり庭に出た。
 諒の衝撃波が、店に群がるアヤカシ達を消し去る。


「上手くいったか、悠?」


 屋根に着地して、諒は悠を見下ろした。
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