A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「2ヶ月か・・・思ったより早かったな」


 諒も、少し眉をひそめた。


「うん。俺もそう思う」


 偶然なのか、必然なのか。
 こればかりは、悠と諒にも、どうしようもない。
 抗う事など、出来ないのだから。


「ま、なるようになるさ。帰るぞ」


 彩と同じように、頭の後ろに腕を組みながら、諒は歩き出す。


「諒・・・おまえ最近、彩に似てきたような気がするなぁ・・・まぁ、俺も同感だけどね」


 苦笑しながらそう呟いて、悠も歩き出す。



☆  ☆  ☆



 全てのアヤカシを退治して戻ったら、もう夜中の3時を過ぎていた。
 昨日から熱を出して寝込んでいる美樹を起こさないように、3人はそっとリビングに入る。


「あ~寒かった~」


 彩は、自分の両腕をさすりながら言った。
 コタツとまではいかないが、もうそろそろ暖房器具のひとつもリビングに置きたいところだ。
 悠が、熱いコーヒーを3人分煎れる。
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