A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 そんなの知るか、と、心の中で吐き捨てて。
 空は何故青いのか。
 風は何故そよぐのか。
 そんな事、考えたこともない。
 もし、面と向かって聞かれたら。
 そんなのは、当たり前だからだ、と彩は答える。
 今ここに在って、今ここに生きている。
 それだけだ。


「彩?」


 黙り込んだ彩に、美樹が声を掛けた。


「鳥は何故飛べるかって聞かれても困るよなぁ」


 彩は笑って、頭の後ろに手を組んで言った。
 思わず美樹が吹き出す。


「昨日、悠くんも同じ事言ってた」
「ホント?」
「うん」


 マジかよ、と、しばらく2人で笑い合う。
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