A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「家は大分、片付いたよ。そろそろ夕食の支度しないとね」


 ふうっとため息をつきながら、悠はボックス席の椅子を引いて座った。
 カウンターに寄りかかって腕組みをしている諒も、いつもよりも更に口数が少ない。


「彩、美樹ちゃん、今日は何が食べたい?」
「今日はわたしが作るわ、悠くん」


 立ち上がって腕まくりをしながら、美樹は言った。


「食材を買いに行くのも面倒だし、まだお店は営業出来そうにないから・・・余ってる食材が悪くなる前に使わないと。だから今夜は店のメニューで夕食にしましょうね」
「あ、じゃあカルボナーラがいい!」


 真っ先に注文する彩。
 はいはい、と、美樹は笑って。
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