A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「今、俺達が離れる状況で、美樹ちゃんと彩の身を守る最善の策なんだ」
「でも・・・」
「大丈夫。俺達は直ぐに帰ってくる。彩?」


 悠は、彩に呼び掛けた。


「俺達が帰ってきた気配を感じたら、すぐに合流しよう」
「・・・分かった」


 イマイチ自信なさげな彩。


「でも悠くん、その場所へは、どうやって行けるの?」
「俺達が帰ったら、迎えを寄越すよ。不思議なお婆さんだけど、ちゃんと送り届けてくれる。向こうで食事の世話もしてくれるし、帰りたいと言えば、ちゃんと帰してくれるから」


 悠の言い方は、何処か現実離れしているような気がした。
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