A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「手、離さないでよ? 彩」


 美樹も、不安そうだった。


「分かってる。だけどさー、どうすりゃいいんだよこの状況」


 肝心の、さっきの老婆が見当たらない。


「婆さん、どこだよ?」


 だんだん、暗闇に目が慣れてくる。
 キョロキョロしていると、美樹が短い悲鳴を上げて、彩にしがみつく。


「彩、人魂っ!!」
「え?」


 美樹が指差した方に、小さな灯りが揺らめいていた。


「人魂な訳あるかよ。ロウソクの灯りだよ。行こう」


 美樹の手を引いて、彩は歩き出した。
 そこには、老婆が立っている。
 その後ろには、立派な門が見えた。
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