A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「ここに寝泊まりするの?」


 彩の問い掛けに、老婆はこくりと頷くと、門の中に消えた。


「だってさ。行こ、美樹」


 完全に引き気味の美樹の手を引っ張って、彩も門をくぐった。
 また老婆の姿は見えなくなっていたが、彩は構わずに進む。
 すると、日本家屋の典型のような建物があった。


「江戸時代かよ・・・ったく」
「お化け出そうよね・・・」
「何だよ美樹、そーゆーの苦手?」


 笑いながら、彩が言う。


「得意な訳ないでしょ・・・もう、イヤ・・・」


 逆に、半分泣きそうになっている美樹。
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