A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「まぁ、あの婆さんが人間じゃない時点でどうも怪しいとは思ってたけどね。悠のヤツ、やってくれたよな」
「だっ・・・だって、人間ってアヤカシの世界には来れないんじゃ・・・」
「アヤカシの世界とは違う。なんだろ、ここ・・・現実であって、現実じゃないような・・・」
「どうしてそんなに冷静なのよ・・・」


 この状況を冷静に分析している彩を見て、美樹は深いため息をついた。


「怖くないよ。そんな場所に悠があたし達を寄越す訳がないだろ? ・・・ただ」


 少しだけ眉を潜めて、彩は神妙な声を出す。


「ここじゃあたし、力は使えない。来てみて分かったよ、悠が言ってた意味が」


 彩はそう言って、目を閉じる。
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