A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 美樹はクスッと笑って、彩に布団を掛けてやる。
 彩もきっと、悠たちと同じくらい疲れているのだ。
 安心と、不安。
 美樹は少し、彩の気持ちを考えてみる。
 今までずっと、戦ってきた彩。
 ここには、戦う相手がいないのだ。
 そんな安心感。
 能力を使わずに、過ごしていける。
 だけど、それはやっぱり、彩にとっては不安なのだ。
 もしも鳥が、空を飛ぶ必要が無くなったら。
 この羽は、何の為についているんだろうと悩むかも知れない。
 やっぱり飛びたいと思うかも知れない。
 彩にとってここは、そんな場所。
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