絶対日記『REWRITE』
「あと、4時間しかないな。急ごう。誠、日記帳、出してくれ」

「え?」

麗菜に言われるがままに、日記帳を差し出す誠。

「なんで、日記帳なんや?」

「方法が見つかるとしたら今は、この日記帳に頼るしかないやろ」

誠の日記帳を受け取ると、パラパラとページをめくる麗菜。

「でも、日記の力は明日にしか現れへん。でも、明日は死んでる。それやったら、意味なんか」

その誠の言葉と同時に、ある事に気づく麗菜。

「……ん?」

「なんや?」

「誠。日記って、明日の事しか、書かれへんのか?」

「……え?」

「つまり、今日の事は、今日書いてもあかんのか?」

その言葉に、誠は驚いた。

「わからん…」

「わからん?」

「千里ちゃんに教えてもらったとき、『明日の日記を書いてみて』って言われたんや」

「それで?」

「やから、明日の日記しか書かれへんと思い込んでたけど…」

「アホ!」

麗菜はペンを取り出すと、誠の日記帳に書き出した。

「何やるつもりや、麗菜?」

「実験や。成功したら、まだなんとかなる余地あるかもしれんやんけ」

麗菜は誠が書いていた予想日記の下の欄に、書き出した。
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