絶対日記『REWRITE』
そこから、誠の心にはだんだんと恐怖心が生まれていた。時間が経つにつれ膨らむ恐怖は、溢れそうになる。しかし誠は、必死に冷静さを保った。
……慌てたら、最後。何も、考えられへんようになる。そう自分に言い聞かせた。
時間経過。
ひたすら、考える二人。しかし、案は出てこなかった。時計の秒針の音が妙にうるさく感じる。しかし誠の心臓はそれ以上に、大きな音を立てていた。その振動に、体全体が揺れている錯覚を起こすほどだ。
時計の針をチラチラ見る誠。その時刻に、今にも叫びたくなる。
現在、11時45分。
誠の精神はすでに、何かを考えれる状態ではなくなっていた。しかし、考えているフリをすることで、なんとか冷静でいられた。
コチ、コチ……
コチ、コチ……
止まってはくれない時間。残り、10分。
「あぁくそ!何かないんか、何か!」
絶えられなくなった麗菜は、ついに大声をあげた。
「麗菜。静かにしてくれ」
「そんな事言ってる場合か!後、10分や!10分!」
「わかってる」
「どうすんねん!どうするんや!」
「うるさい、黙れ!」
慌てる麗菜に、ついに吹っ切れてしまった。感情が、一気に表に溢れ出す。
「ああああああ!」
叫ぶ誠。滝のように溢れる涙。頭を掻き毟った誠は、暴れ始めた。
ガン!ガシャ!ガシャン!
……慌てたら、最後。何も、考えられへんようになる。そう自分に言い聞かせた。
時間経過。
ひたすら、考える二人。しかし、案は出てこなかった。時計の秒針の音が妙にうるさく感じる。しかし誠の心臓はそれ以上に、大きな音を立てていた。その振動に、体全体が揺れている錯覚を起こすほどだ。
時計の針をチラチラ見る誠。その時刻に、今にも叫びたくなる。
現在、11時45分。
誠の精神はすでに、何かを考えれる状態ではなくなっていた。しかし、考えているフリをすることで、なんとか冷静でいられた。
コチ、コチ……
コチ、コチ……
止まってはくれない時間。残り、10分。
「あぁくそ!何かないんか、何か!」
絶えられなくなった麗菜は、ついに大声をあげた。
「麗菜。静かにしてくれ」
「そんな事言ってる場合か!後、10分や!10分!」
「わかってる」
「どうすんねん!どうするんや!」
「うるさい、黙れ!」
慌てる麗菜に、ついに吹っ切れてしまった。感情が、一気に表に溢れ出す。
「ああああああ!」
叫ぶ誠。滝のように溢れる涙。頭を掻き毟った誠は、暴れ始めた。
ガン!ガシャ!ガシャン!