絶対日記『REWRITE』
「いたずらやったって事?」

麗菜が聞く。

「わからん…とりあえず、何のためにこんなに悩んだんや……」

「ホンマや。心配して、損したわ」

「なんでやねん、俺が生きてたんやぞ。喜べ」

「黙れ、アホ」

「あ?」

「あ?何や、やるんか?」

そう言ってジャレ合う二人。嬉しくて、仕様がなかった。しかし、その幸せは長くは続かなかった……


麗菜が帰った後、誠は日記帳に紙切れが挟まっている事に気づく。

「…何や、これ?」

それを手に取った瞬間、誠の心臓は再び大きな音を立てた。

『邪魔が入った。南原誠、君の命は明日まで延期しよう。では。』

歯をくいしばる誠。

「スリーからか…」

その文章に、疑問が湧く誠。

「…邪魔が入った?」

……邪魔?何のことや?

そのとき、誠は重大な事に気づく。

「あ!」

全身に鳥肌が立つ。




9月16日の予想日記を書いていない……




「やっば!」

すでに、時刻は午前0時半。手遅れだとわかっていながら、誠は日記帳を開いた。

「……え?」
< 115 / 203 >

この作品をシェア

pagetop