絶対日記『REWRITE』
日記帳を見た誠は、凍りついた。

「何や、これ……」




すでに、書いていたのだ。




9月16日 予想日記
千里が消滅する。




一目でわかった。おそらくスリーが、書いた……

「なんで…千里ちゃんを…」

そのとき、ピーンとくる。

「もしかして……千里ちゃんが、助けてくれたんか?」

どうやったのかは、わからない。しかしそう考える以外、誠が今も生きているのは千里のおかげとしか考えられない。

「スリー…」

スリーに対して、激しい怒りがこみ上げる。

「覚えとけ。絶対、倒したる」

そう呟いた瞬間、誠の目にはスリーが残した紙切れが映る。

「……え?」

そのとき、一つの考えに行き着く。

「え?そうやとしたら……」

もう、0時を回っている。日記は、誠はすでに使う事ができない。

「それしか、ない……」

誠は決心すると、布団に入ってギュッと目を閉じた。

……日記の力が、通用せぇへん。じゃあ、お前がしたミスを、つけばいい。

いちかばちかの、会心の考えに至った誠。日記無しで、スリーに勝つ……

誠は、そのまま深い眠りについた。
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