絶対日記『REWRITE』
9月16日。
誠は朝起きると、制服に着替え家を出た。今日は、歩いて学校に向かった。

「……」

何も、考えない誠。真剣な面もちで歩いている。

「スリー……」

苛立つ。何もしていない千里までも消し去り、おそらく何人もの人を殺した、狂人。

「千里ちゃん…もし俺が勝ったら、すぐに時間を戻して生き返らせるからな……」

学校に着いた誠は、教室の扉を開けた。そこには、麗菜がいる。

「おっす」

麗菜が手を上げて、挨拶する。

「麗菜。今日、一緒に帰れへんか?」

「おう。なんでや?」

「友美ちゃんに、悪いことしたからな。今日一緒に、飯でもおごったろうかと思て」

「おぉ誠、太っ腹!」

「アホ。お前も、おごる側や」

「何でやねん!…そう言えば、結局スリーはどうなったんやろな…」

「……」

誠はあえて、麗菜には言わなかった。

「皆、席に着けー」

先生が入ってくる。ホームルームが終わると、一時間目が始まる。何気ない、日常。しかし、誠とスリーの戦いは続いていた。誠は精神を落ち着かせる為、できるだけスリーのことは考えなかった。




放課後。
誠と麗菜は、2年の教室へ向かった。ちょうど、友美が姿を現した。

「友美ちゃん!」

誠が、声をかける。
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