絶対日記『REWRITE』
「南原君……」

少し、警戒する友美。

「昨日は、ごめん。ちょっと手違いで、あんなひどい事して…お詫びに、今からご飯でも、どう?おごるで」

「……」

沈黙する友美。

「…嫌かな?やっぱり」

「いえ。行きます」

微笑む友美。それにホッとする誠。三人は校舎を出ると、歩き出した。

「それにしても、昨日はびっくりしましたよ。どうしたんですか?」

友美が聞く。

「いやぁ、ちょっと誠がな」

麗菜が答える。誠はキョロキョロと辺りを見渡し、人影が無い事を確認した。

「…誠?」


バン!



麗菜が聞いたと同時に、誠は友美の両手を塞いで壁に叩きつけた。

「うっ……」

その衝撃に、苦しむ友美。唖然とする麗菜。

「おい、誠!何やっとんねん!」

麗菜が叫ぶ。

「友美ちゃん。君は、大きなミスをした」

その誠の言葉に、友美の表情が変わる。

「え?何の事ですか?」

「日記帳はな……切られへんのや」

その言葉と同時に、さらに友美の表情が曇ったのがわかった。

「日記帳?何のことだか」

「麗菜!友美ちゃんのカバンの中、調べろ!」

「え?なんでや?」

「いいから、早く!」

麗菜は言われるがまま、友美のカバンを開けて、中身を確認した。

「……え?」

唖然とする麗菜。

「これって……」
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