絶対日記『REWRITE』
「考えよう…」


少し、沈黙が走る。誠の冷静な声に、麗菜も、だんだんと落ち着いてきたようだ。

「誠」

突然、麗菜が呼びかける。

「何や?」

「このA級やらC級やらってのは…何や?」

「わからん…」

……何や、これ?何や、追加ルールって?

わけがわからない二人。再び、麗菜が声をかける。

「誠」

「何や?」

「友美ちゃんなら…何か、わかるんちゃうか?」

……その手があった。千里ちゃんがおらん以上、もう日記を詳しく知ってるのは友美ちゃんしかおらへん……

「そうやな。明日、聞いてみよう」

「でも、スリー事件が終わった、次の日やぞ。教えてくれるか、どうか…」

麗菜の言葉に、誠も同じ事を考えていた。それに、誠は少し気まずかった。

「でも、それしかないやろ」

それでも、誠はそう言った。

「…そうやな」

「ほんなら、また明日」

「あ、誠!」

電話を切ろうとする誠を呼び止める麗菜。

「うん?」

「とりあえず、まだ日記をやめるのは、待とう」

「わかってる。俺の為に千里ちゃん死んだんやから、生き返すまではやめれるわけないやろ」

そう言って電話を切った誠は、再び日記に追加されたルールに目を通した。

「何や、これ……」

やはり、意味が全然わからない。
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