絶対日記『REWRITE』
麗菜が答える。

「え…つまり…」

絶望の表情をする友美。わけがわからず、ポカンとする二人。

「もうすぐ…もうすぐ、死ぬ……」

そう呟いた友美の言葉に、唖然とした。

「え?死ぬって?どう言う事や!」

麗菜が聞く。

「南原君……」

友美が震えた声で言う。

「何や?」

誠が聞き返す。友美のその声は、尋常ではなかった。

「今から言う質問に、『はい』か『いいえ』で答えて」

「う、うん」

誠は首を振って頷いた。

「日記のルールを、変えようとした事がある。また、法律などの大きな物を日記の力で変えようとした事がある」

「いいえ」

「日記で、人を10人以上殺した」

「いいえ」

平静を装い、淡々と質問する友美。

「明日の日記を書き忘れた、又は秘密を破ってしまった事がある」

「はい」


「…え?」

その時、友美の表情が変わった。

「いや、書き忘れて別の世界に飛ばされた事はある。でも、秘密は破ってない」

誠はそう答えるが、友美の耳には入っていなかった。

「友美ちゃん…どういう事や?一体、何が知りたいねん?」

麗菜が聞く。しかしそれすらも、友美の耳には入っていなかった。

「友美ちゃん!」

大声で呼びかける誠。その声に、友美はハッと我に返った。
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