絶対日記『REWRITE』
「何が無駄や?また、日記でルール破って俺の罪でも消そうと思てるんか?そんな事、させへんぞ!日記は、没収や!」

「そうや無いんや」

「え?」

麗菜は、誠に日記の1ページを見せた。

「え……」




『あなたは、A級の罪を犯しました。その罰を受けてもらいます。尚、この罰は日記で取り消そうとしても、無効化されます。そして、あなたは二度と日記が使えなくなりました。』




「な?」

「そんな…」

誠は持っていたペンと日記帳を落とした。

「まぁ…良しとしようや!お前が、生きてたんやし」

麗菜が誠の肩をポンポンと叩く。

「アホか!お前…お前なぁ…」

何て言ったらいいのかわからない。

「終わった事は、しゃーないやろ。とりあえず、学校行けよ。遅刻するぞ」

麗菜が言う。

「こんな状態で、学校なんか行けるわけないやろ」

「アホ。お前、一学期サボりすぎで出席日数足らんやんけ。行ってこい」

「でも、お前」

「アホ!せっかく助けたったのに、俺の行為を無駄にすんな」

「……」

誠は涙を拭うと、家の方向へ向かって歩きだした。

「誠!どこ、行くんや?」

「心配すんな。ちゃんと学校、行く。ちょっと待っとけ」
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