絶対日記『REWRITE』
成功するか、わからない。でも、試してみる価値はあった。麗菜をあのままにしておくわけにはいかない……

「ただいまー」

誠は家に着き、靴を脱いだ。


そのときだった。


「あれ?」

そのとき気づく、一つの疑問。

「え……」

唖然とする誠。

「おかえりー」

その秋子の言葉も、耳に入らなかった。




……おかしい。




「誠?誠?」

秋子の呼びかけに、ハッとする誠。

「お母さん…頼みがある……」

「え?何?」

「すぐ、ご飯作って。なんでもいい、できるだけ早く作れるやつ」

「え?いいけど…」

秋子は言われるがまま、キッチンに入った。

「…はい、どうぞ」

数分後、ラーメンが出てきた。

「インスタントやけど、ええん?」

「ありがとう」

誠はそのラーメンを持つと、麗菜の所へ向かった。

「麗菜」

「誠?」

誠は、ラーメンを麗菜に差し出した。

「はい、麗菜。今日の、晩ご飯や。インスタントやけど」

「おいおい、誠。だから、助けられても、吐くだけやて」

「いや、まだそれは確定してへんはずや。たまたまって、可能性もあるやんけ」

「そうやけど…」
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