絶対日記『REWRITE』
「まぁ二日続けて吐いたら、もう食事も持ってくるのやめるわ」

「わかった」

そう言うと、麗菜は誠からラーメンを受け取り、口に運んだ。

「あ……」

思わず、声が漏れてしまう誠。全身に鳥肌が湧き出るのを感じた。




……こいつ……麗菜じゃ、ない。




呆然と麗菜を見る誠。

「…誠?どうしたんや?」

その麗菜の言葉に、ハッとなる誠。

「いや…なんでも、ない……」


……誰や、このおじいさん。どうやって、麗菜に成りきってる?一体、何が起こってるんや……


「サンキュー、誠。助かった」

そう言って、麗菜は誠にラーメンが入っていた丼を返した。

「……」

誠はそれを黙って受け取ると、麗菜に背を向けた。

「ほな、また明日な」

誠は後ろを向いたまま麗菜にそう言うと、家に帰って二階へ上がった。

「……」

自分の部屋に入る誠。足が震えている。

「どういう事や…」

あれは、絶対に年をとった麗菜の姿ではない。それは、確実だった。

「そうやとしたら、本物の麗菜は一体どこに……」

そう呟いたとき、一つの考えが浮かぶ。
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