絶対日記『REWRITE』
「別に、お前を殺そうと思えばいつでもできたんやけどな。ちょっとした、暇つぶしや」

「…暇つぶし?」

「なんせ俺は、最強やからな。見ろ、これを」

麗菜は日記帳を出した。そこには、三冊あった。

「一冊は、大原友美。もう一冊は、三富千里。そして最後の一冊は…俺のんや」

「は?」

「意味、わからんか?」

麗菜は日記帳のページを、誠に広げて見せた。

「……え?」

そこに書かれた内容に、誠の表情が消えた。




9月4日。
誠が、千里に日記帳を教えてもらう。

9月5日。
千里に言われるがまま、誠は明日の日記を書く。

9月6日。
日記の力で友美と仲良くなる。


「どう言う事や、これ…」

震えた声で誠が聞く。

「まだわからんか?つまり、お前が日記を始める前から、俺は日記をやってた」

ニヤニヤと言う麗菜。

「そんな…」

「つまり、今までの事全部……俺や。俺が、仕組んだ。三富千里がお前を殺そうとする事だって……大原友美が、お前を殺そうとする事だって」

「え……」

「ホンマはな、日記帳は、全部で4冊なんや。俺が持ってる三冊と、お前が持ってる一冊で、全部や」
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