絶対日記『REWRITE』
『俺は一度、誠に殺される。しかし誠は時間を戻し、俺を蘇らせる。』


『誠はホームレスの俺の為に競馬で金を得るが、チンピラに奪われる。さらにその後、パチンコで勝つが、さらに奪われた。』


「あ……」

思わず、声が漏れる誠。

「どういう意味かわかるよな?つまり全部や。全部、俺の仕業や!お前が日記に何て書くかも、行動も全部…俺が決めた」

「お前…」

「吐いた天津飯も、もちろん仕組んだ」

「……」

「大変やったぞー?知らんフリするの」

「麗菜…嘘やろ?嘘やろ、こんなん!」

「嘘なわけ、ないやろ」

「お前の事、ずっと信用してたんやぞ!」

「当たり前や。信用させるように、頑張っとったんや」

笑う麗菜。その笑みに、誠の怒りが爆発する。

「殺してやる!」

勢いよく、殴りかかる誠。しかし麗菜に、ヒラリとかわされてしまう。

「まぁ、待て」

急に、真剣な面もちになる麗菜。

「何や!問答無用や!殺す!」

「お遊びは、ここまでや。最後の戦いといこか」

「は?」

「まさか、今回の追加ルールがバレると思てへんかったからな。最終的には、ホームレスの為にお前が命を捨てるってシナリオやったんやけど…ご褒美や。見抜いたお前に、チャンスをやる」

「は?」
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