絶対日記『REWRITE』
「フー、フー…」

だんだんと、息が荒くなる。その姿を見て、構えるのをやめる麗菜。

「ん?何や、どうした!」

誠が言う。

「…お前がそんな調子やったら、アッサリ勝ってしまうからな。ちょっとだけ、時間やるわ」

「は?なんで…」

「俺は、楽しみたいんや。わざわざ殺さんと、お前だけは生かしといたんやぞ?必死に抵抗しろ」

麗菜が言う。

「……」

誠は、考えた。ジッと麗菜を見る誠。

「麗菜」

「何や?」

「お前…」

「何や?何が言いたいんや?」

「ホンマか?今言った事、全部…」

「は?」

「ホンマかって聞いてるんや」

「ホンマや。だから、何や?」

「……」

無言になる誠。

「ほな、親友として…なんとしてでも、止めなあかんな」

構える誠。

「お、やっとやる気になったか」

麗菜も、構えた。

「約束や。俺が勝ったら麗菜、お前の日記を全部没収して二度と悪さできへんよーにする。そして、罪を償え」

「勝てたら、な」

「勝つ」

ジッと見つめ合う二人。動かない。

「来い」
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