絶対日記『REWRITE』
「やっぱ、なかなかやるな、お前は」

麗菜が言う。

「うるさい。お前みたいなザコに、負けるわけないやろ」

誠が言う。しかし、すでに誠は立っているだけで辛かった。思ったより、ダメージがでかい。

「来いよ」

麗菜が言う。その言葉に、再び誠が攻撃を仕掛ける。

「おおおお!」

麗菜の足に素早く蹴りかかる誠。

ガッ!

見事に、ヒットした。その衝撃に、バランスを崩す麗菜。

「今や!」

誠は、麗菜の左頬にパンチを当てた。すかさず、右頬にもパンチを当てる。

ガッ!ガン!ガン!

誠が4発目のパンチを繰り出したとき、素早くしゃがんで避ける麗菜。

「おおおお!」

声を上げる麗菜。そのとき、誠の腹部に衝撃が走る。

「うっ…」

麗菜の蹴りが、再び誠の腹部にヒットした。蓄積したダメージで、思わずお腹を抱えてしゃがみ込む誠。

ガン!

麗菜の左キックが、誠の頬にめり込んだ。

「うぁっ…」

その場にうつ伏せになって倒れ込む誠。

「何や、その程度か」

麗菜が言う。

「うるさい…」

「立て」
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