絶対日記『REWRITE』
ズルッ

「え?」

なんと、麗菜が足を踏み外したのだ。

「くっ!」

バランスを崩し、倒れそうになる麗菜。その光景を見て、誠はすぐに麗菜に殴りかかった。

「今しかない!」

誠は、残っている全ての体力を使って、麗菜に攻撃した。

ガン!ガン!ガン!ドン!

十数回攻撃を当てると、麗菜は倒れ込んだ。

「うっ…」

どうやら、立てないみたいだ。

「勝負あったな、麗菜」

「くそ…」

倒れたまま、麗菜が言う。

「なんでや…なんで俺が、誠なんかに…」

「簡単や。お前が、俺より弱かったんや」

「俺が足さえ踏み外さんかったら…絶対、負けへんかった」

「でも、お前は足を踏み外した。だから、負けたんや」

「くそ…くそ!」

悔しそうな麗菜。

「なんでや?なんで俺が、お前なんかに負けるんや?足なんか、踏み外した事ないのに…!」

必死に叫ぶ麗菜。

「なんでか…教えたろか?」

「え?」

誠は自分の日記帳を取り出すと、麗菜に見せた。

「え?」
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