絶対日記『REWRITE』
「うるさい、まだや!かかってこい!」

再びパンチを繰り出す麗菜。サッとかわす誠。

「そんな体で、戦えるわけないやろ」

聞く耳を持たず、それでも殴りかかる麗菜。

「しゃーないな…」

ドン!

誠は麗菜の腹部に、パンチを一発入れた。その衝撃に、再び倒れ込む麗菜。

「うっ…」

倒れた麗菜は、泣き出してしまった。

「何や、何や?!」

驚く誠。まさか、泣くとは思いもしなかった。

「お前…泣くほど後悔するんやったら、最初からやるなよ」

呆れる誠。

「そうじゃない…」

泣きじゃくる麗菜。どうも、様子がおかしい。

「誠」

「何や?」

「俺の日記の、一番最後のページ…」

「は?」

「最後のページ、見てくれ」

その麗菜の言葉に、意味はわからないがとりあえず麗菜の日記帳を手に持つ誠。

「何や?」

「とにかく、見ろ」

誠は麗菜に言われるがまま、日記帳を開いた。

「……え?」

そこに書かれている事に、誠の表情は無くなった。



9月20日。
麗菜は、誠と喧嘩する。麗菜は喧嘩に勝ち、尚且つ誠を殺さなければ、死ぬ。




それは、確実に麗菜の字体ではなかった。
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