絶対日記『REWRITE』
「ま、全然良かってんけどな、それは。人、殺したくなかったし。まぁ、結果的に殺してる事になるけど…」

「……」

「だから俺は全ての日記帳を手に入れる為、俺の日記の力で大原友美に三富千里を殺させた。三富千里の日記帳を手に入れた俺は、それで大原友美を殺した」

「……」

「大原友美は元々、日記の力で寄りかかる男を殺してた。やから俺は、お前が日記で大原友美に寄りかかるよう、仕向けた。そうすれば、お前は大原友美の的になる。常に誰かを敵としてお前の前に置いとけば、俺を疑う余地なんかないやろ?」

「……」

「後はお前を倒して、日記帳を集めて、この件で死んだ奴らを生き返して、終了…終了の、はずやった」

「……」

「それやのに、何や、コレ…朝起きたら、俺の日記帳に勝手にそう書いてあったんや!」

「……」

驚いて、声も出ない誠。

「どうしたらええんや!誰が書いたんや!」

叫ぶ麗菜。

「つまり…日記は、4冊じゃないって事か?」

「わからん…」

「お前…なんでこの事隠して、俺と喧嘩したんや?」

「え、それは…」

ガン!

誠の拳が、麗菜の頬を捕らえた。

「アホ!麗菜お前、負けたら死ぬんやろ!」

今まで、全て麗菜に操られてきた。憎いはずだ。それなのに、なぜか涙が溢れた。
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