絶対日記『REWRITE』
「もう一回、俺の日記帳を見ろ」

麗菜の言葉に、誠はもう一度日記帳を開いた。

「最後のページ。誰が書いたかわからん、今日の日記のとこや」

「…は?」

さっきのページの一番下に、小さく書いている。




『誠は、日記の力で生き返る事ができない。尚この文字は、時間を戻しても、どんな手段を使っても無効化されないものとする。(麗菜も含む)』




これもやはり、麗菜の自体ではなかった。

「え…」

「つまり、俺とお前は、日記では生き返らん」

ボソッと呟く麗菜。

「その文字は、お前が日記を始めた次の日に、現れた。だからお前は、殺されへんのや…戦うしか、なかった。だから、油断させる為に色々思考錯誤してた」

「何やねん、これ…でも、千里ちゃんと戦ったときはお前を生き返したぞ!」

「俺が日記の力で生き返られへんよーになったのは、今日や。朝起きたら、俺の名前が含まれてた」

「誰や…誰が、書いた!」

誠が麗菜に怒鳴る。

「こっちが聞きたいわ…」

「つまり、死んだら、もう二度と…」

「…そうや。でも、安心しろ。この一件に、お前が死ぬ筋書きは無かった」

「え?」

「9月12日の、俺の日記見てみぃ」

誠は、麗菜の日記の9月12日のページを見た。




9月12日
誠は殺されることなく、三富千里に勝つ。




「三富千里にお前が勝つ事は、必然や」

「あ…」
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